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ゆるめ温泉芸者日記


by yurunikki

さちおりん(一次の壁)

確かあれは先週の木曜日。
朝起きて携帯をつけたら、
メッセージが。オーディションの招待のようだ。
慌てて電話をしてみた。

「セカンドヴァイオリンのトップの
オーディションですが、どうですか?
おかしい事に、今日あなたの申し込みが
届いたのですよ。(クリスマス前には
出していた。クリスマス周辺はポストが
混乱しているのかな…)」
「はぁ。。。(←まだ寝ぼけてる。)
それはどうも。嬉しいです。
…で、いつですか?」
「それがね、次の月曜日!」
「え…」

そもそもその時間には
シンフォニーコンサートのリハがある。

あまりに急な話しだし断ろうかとも思ったが、
目の前にあるチャンスは、全てトライしよう
ということになり、リハの事は、ここの事務所の
人とも話がつき、今日受けてきた。


私にとって前代未聞の
「5時起き」「17時帰り」。
なんとも濃厚な1日だった。
暗いうちに家を出かけるなんて。
早朝の駅に、あんなに人がごった返しているとは
シラナンダ。私がいつもぐっすり寝ている間に
ああも齷齪(あくせくってこう書くのですね。驚)
世の中は動いているのですね。


36人招待したらしいが、14人だけ受けに来た。
一次はお決まりのモーツァルトの協奏曲。

ずっと越えられなかった一次の壁。
ついに突破。やったー(^^)
4人が2次に。

ロマン派の協奏曲は無く、
オケスタ(オーケストラスタディ。
実際のオーケストラの曲の抜粋)

ドンファン
フィガロ 5番
ブルックナー


ドンファンの出だし、きちんと集中しないまま
始めてしまった。もう一度弾き直せばよかったな。
兎に角、オケスタをあの大人数の前で弾くという
寒々しさを思い知った。ぞぞぞ。
自分の音が、内から湧き出なくて、
勝手に外から出て行ってしまった感じ。
音が手中にないというか。
よくないミスが目立ったし、音程も悪かった。

案の定、2次で敗退。
2人が先へすすんだ。

残りのオケスタ。

魔笛
売られた花嫁


長い議論の末、次回のシンフォニーコンサートで
ausprobierenしてそれでよければ1年契約で、
(つまり、お試し。)
結局スイス人が決まった。
スイス人の彼は、昔ユースオケで一緒に
弾いたことがあった。
2メートルくらいはある彼は、
「僕らは、一番大きいヴァイオリニストと
一番小さいヴァイオリニストだね。」と。笑。

もう1人のヴァイオリニストも
加わり、3人でマクドナルドで軽く食べてから
ケルンまで旅は道連れ。楽しかった。


毎回そうだが、私、オーディション楽しみすぎ?
笑。



何はともあれ、最近少しずつ掴んできた
自分の中での感触や変化、ヴァイオリンとの距離も
いい形で出せたし、受けに行ってよかった。
オケスタは、まだまだこれから…。
こつこつ弾き貯めないとなぁ。


帰ってきて19時からブルックナーのリハ。
フランクフルトの指揮者らしいが、
とてもよさそう。

あの常に、耳が開いている感じ。
音楽の大きさ。


ブルックナーは初めてでまだよく掴めないが、
兎に角音程が難しい。そしてきっととても大事。
調合が多いのと、ポジションが中途半端…。
練習しなくては。。。。


今日の言葉*
「面白いものはこの世界にいっぱいある。
キレイなものや、まだ出合ってないかも
しれないけれど、いいこともいっぱいある。
それを子どもたちに伝えたい。ただそれだけですね。
映画の中じゃない。映画の向こうにいっぱいあるんです」
(宮崎駿)
by yurunikki | 2007-01-09 06:46