ゆるめ温泉芸者日記


by yurunikki

さちこ(messiaen)

1●oeffnen(=open)
2●vergessen(=forget)

この二つのコトバが、メシアンの
レッスンでのキーワードだった。
フランスに留学されていたピアノのH先生。
近現代モノがご専門&メシアンを愛してやまない
ということで、レッスンも素晴らしい。
メシアンについて語り出すと止まらない。
教育に必要なのは、こういう類の「熱」では
ないかと思う。そして、動と静のバランスも
大事だ。H先生は、どれも当てはまる。
我々とも丁寧にSieで話すのが印象的だ。


1●音をoeffnenさせる事。メシアンは色を見ると
それが全て音となって、耳に聞こえたらしい。
町に出るのは大変だったという。色の洪水=音の洪水。
「その状況を想像してみてください。」とH先生。
特に7楽章は、色が満ち溢れる。それどころか、
普通の人間には、最早見る事も聴く事もできない、
そういう超越した世界がメシアンの描いたもの。
なんという作品だったかは忘れてしまったが、
打楽器13コのある一曲は、2時間以上ずっと
クレッシェンドが続くらしい。聴衆は、もう耐えられず
逃げたくなるような状態だったが、客席で聴いていた
メシアンは、「まだ小さいまだ小さい。
もっともっともっと!!!!」と腕を広げて
叫んだという。
メシアンは、音=色、光。その世界を私達は果たして
どこまで表現できるだろうか。
ピアノ、クラリネット、ヴァイオリン、チェロという
編成のこのカルテット。それぞれ音の持ち味がある。
それを兎に角、響かせる事。
そして、音だけではない、何よりも「耳」
をoeffnenさせること。自分の出す音以外の音を沢山聴く事。

2●vergessen
「自分がそこで楽器を弾いている」という事、状況を
忘れる事。「そこには、自分という存在はなく、
音と音楽とリズムしかない。まだあなた達は、
楽譜を見て弾いてしまっている。忘れなさい、自分を。」

この話しを聞きながら、ピアニストのグルダの話しを
思い出した。「私が弾いているのではない。
音楽そのものが、弾いているのだ」
というようなコトを話していた。

ひとまず4月まで合わせはお休み。
・・・って演奏会も4月なんだけど・・・(^^;)
大変だぁ。。。。
とにかくいい仲間で、この大曲をできるコトを
幸せに思う。ありがとう。きっと一生忘れないなぁ
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by yurunikki | 2006-02-20 06:02